正面を向く理由〜心を開くということ〜

正面を向いた魚の写真(撮影:山本)

写真をご覧ください。
これは私の撮った写真です。

この写真には、ある共通点があります。
だいたい、正面を向いているんです。

なぜ正面を向いていると思いますか?
彼らは、私よりはるかに小さいのです。

この写真に写っている魚の大きさは、3㎝から25㎝くらい。
普通なら、近づいたら逃げてしまいます。
写真を撮る間もないか、写ってもたいてい尻尾の方です。

ではなんで正面なのでしょうか。

それは、心を開いてくれたからです。

私は、魚にも心があると感じています。
好奇心もあるし、「楽しいな」と思うことも、「怖いな」と感じることもある。

だから、私はこう伝えながら近づきます。

「怖くないよ」「友達になろう」「目を見てごらん」
「怖いかい? 大丈夫だよ。怖いことしないからね。」
「少し写真を撮らせてね。」

まずじっと動かずにいる。
すると興味を持ってもらえます。
次にゆっくりと目を合わせて安心してもらう。
「あれ、なんだろう」と感じてもらってから、少しずつゆっくり近づいていきます。
距離が20cm以下になって、ようやくシャッターを切れるんです。

私は追いかけてません。
心を開いてくれるまで。

私はいま、障がい者支援もしています。
私の家族になった人は、精神障がい者保健福祉手帳を持っています。

最初は、何もわかりませんでした。
でも、「わかりたい」と思いました。
向き合いました。
つらいこともありました。
そして今は、信頼を得ることができました。

どんな支援でも、まずは目線を合わせ、
「わかろう」とすることから始まると思うのです。

それは、障がい者支援だけではありません。
私の場合は、
新入社員研修も、技術研修も、企業コンサルも、
キャリアコンサルタントとしても、すべて同じです。

私はこんな活動もしています。
一般社団法人あしたの働き方研究所というに所属し、
それぞれの立場に立った心の通う支援について考え続けています

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心を開く:ダイバーとアザハタ

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